活動報告

2009年1月06日

2009年新春交歓会


1月6日(木)長野市「ホテル国際21」に於いて、2009年新春交歓会が、村井長野県知事はじめ来賓及び構成組織関係者ら280名が参加し盛大に開催されました。
新春交歓会は、県労福協青木専務理事の司会進行で、「昨年の不況を引きずり2009年の始まりとなりました。本日は各界を代表する方々が本年は、「転換」 の年と決意されお集まりいただいてていることと存じます。今こそ、労働者福祉のネットワークによる連帯の絆を強め、だれもが安心して暮らせる社会を実現す るために、
大いに語り合っていただき意義ある新春交換会となるようにしたい」との司会者挨拶で始まりました。
  開会は、全労済長野県本部 飯田理事長が、「昨年一年は世界金融不安による、大きな実態経済への影響が先行き見えない大変厳しい一年でありました。
2009年は国内において非正規労働者を中心とした雇用そのものの不安が増大する大変厳しい一年になると思います。この新春交歓会の中で改めて労働組合・ 福祉事業団体が果たす役割をこの一年間どのように作っていくのかお互の交流を通じ、共通の思いを作っていただく新春交歓会になるようにお願いしたいと思い ます」と挨拶を行い、続いて主催者団体、県労福協理事長 近藤連合長野会長、県労組会議 高橋議長、長野県労働金庫 滝澤理事長、全労済長野県本部 飯田 理事長、県生協連 清水会長理事、住宅生協 種山理事長、労働基金 小泉理事長、県勤労協 三井会長、県高齢・退職者連合 大井会長ら9団体を代表して

県労福協 近藤理事長が挨拶しました。「本日はご多忙のところ、村井知事をはじめ多くのご来賓の皆様にご臨席を賜り、改めて感謝申し上げます。
  合わせまして、構成組織や多くの団体の皆様にも大勢ご出席いただき誠にありがとうございます。
   今年は、大変な雇用状況、経済状況の中で新年を迎えました。昨年のリーマンショック、金融危機、それに伴う実体経済の大きな影響を受け、長野県内も 極めて厳しい深刻な経済状況になっています。又、それに伴い非正規・派遣労働者を中心に契約の打ち切りがされ、仕事を失うと同時に住居を失うという、まさ に生活不安が社会問題化しています。
   私達は、従来から日本の社会が安定していくためには、雇用の安定、労働環境の改善が非常に重要であると指摘し、政策的に実現するんだと申し上げてき ましたが、まさに、苦しんでいる人を目の前にして、労働組合としてはしっかりその役割を果たしながら、すべての働く人達が安心して暮らせる社会を作ってい く努力をぜひしていきたいと思います。
   長野県内をみますと、地域医療体制をどうしていくのか、地域公共交通の確保をどうするのか、又、自然に恵まれた素晴らしい長野県の住環境をどうやって確立していくのか等、行政と連携しながら対応する必要があります。
   労福協では「生活あんしんネットワーク事業」により、支え合い、助け合い、ぬくもりのある社会を実現するために、皆の力を結集し、「共助」のシステ ムを作り上げていきたいと努力しています。そのためには、構成団体を軸にしながら、県をはじめとした行政関係やNPO団体等とも連携しながら、進めていき いたいと思っています。
   現在の金融危機あるいはウォール街の破綻というのは、歴史の転換点であるのではないでしょうか。競争優先の社会からもっと連帯や公正、信頼のきずな、地域の再生に向かっていくような時代の大きな節目に当たっているのではないかと思います。
   私達は、そうした転換点に立脚しながら、しっかり本当にすべての働く人達が幸せに、そして、将来に不安のないような社会作りに邁進してまいりたいと思います。
   そしてもうひとつ、きのう171通常国会が開会されました。今度の国会では、100年に1度といわれるような経済危機や、雇用の問題、暮らしの問題等、まさに政治の責任、役割が問われる国会になると思います。国民の負託に応えるような真摯な議論をお願いしたい。
   なお、私達は政治と政策の大きな転換を求めてきましたが、やはり、閉塞感から脱却し希望のある国へ向かって舵を取るために、日本の政治を変えていく 必要があります。そのためにも、今日ご参加の勤労者を中心に、長野から政権交代の扉を開くような取り組みをしていきたいと思います。
   2009年は、大きな課題を抱えた、時代の大きな節目の年になると思います。
   労福協の構成事業団体の環境もそれぞれに厳しい状況にありますが、健全経営に徹し、勤労者のお役に立てるよう頑張ってまいります。
  このような、大変厳しい環境の中ですが、明るさを失ってはいけません。幸い、私達にはネットワークがありますので、幅広いネットワークを生かしなが ら、明るい希望に満ちた長野県を、そして日本を作り、平和な社会を作っていくために、この新春交歓会で、この思いを固め合っていただきますようお願いした い」と訴えました。

続いて来賓を代表して、村井長野県知事が「皆様には、健やかに初春をお迎えのこととお喜び申し上げます。
本日は、県労福協、各労働関係団体によります「新春交歓会」にお招きいただきまして誠にありがとうございます。
また、平素より県政発展のために多大な御支援・御協力をいただき、とりわけ労働者の福祉向上につきまして、それぞれのお立場でご尽力いただいていることに対し深く感謝を申し上げます。
さて、昨年のサブプライムローン問題に端を発した世界的な金融危機や円高の影響を受けまして、我が国の経済の不振は極めて深刻な状況に陥っております。
県内におきましても、国内外の需要の減少や原材料価格の上昇等から、企業経営は厳しさを増し、実体経済の急激な悪化により雇用情勢も大変厳しい状況が続いております。
そこで、県では、このような経済状況や県民の暮らしの急激な悪化に対し、全庁挙げて速やかに対策を講じるため、緊急経済対策本部を設置し、県民生活や県内 経済等の不安解消と早期安定化を図るため、総額70億円規模の緊急経済対策を取りまとめるとともに、本日、1月臨時県議会に提案する補正予算案を発表した ところです。
具体的な対応としましては、将来実施しなければならない事業を積極的に前倒しするとともに、緊急雇用相談窓口の設置や、中小企業融資制度資金の拡充など、県民の暮らしを先ず第一に考えました。
そして、今回の対策の中には、昨年12月19日の連合長野からのご要望も踏まえまして、生活資金の融資制度の創設や若年者の就業支援なども盛り込ませていただきました。
また、昨年12月24日には、連合長野、県、長野労働局、県経営者協会の連名によります、雇用安定に向けての緊急メッセージを発表し、経済界・労働界・行政が雇用の維持安定を目指し、連携を図りながらそれぞれの立場で積極的な取り組みの推進を確認しております。
さらに、労働問題や公営住宅の入居、中小企業の資金など様々な相談に応ずる「総合相談窓口」を県庁内に設置し、年末も含め昨日までに200件近い相談に対応いたしました。
県民生活と県内経済の安定・活性化を図るため、県民の皆様のご期待にお応えできますよう、迅速かつ着実な取り組みを進めてまいる所存ですので、皆様方のより一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、本日ご臨席の皆様方の益々のご発展とご健勝を心からご祈念申し上げまして、お祝いの言葉とさせていただきます。
」と挨拶しました。
乾杯は、長野市 鷲沢市長の発生で、祝宴に入りました。
その後、それぞれが年賀交換や歓談に花がさきました。
中締めは、昨年9月に設立した、暮らしサポートセンター会長である、また、労福協の暮しなんでも相談の専門弁護士である、佐藤豊先生が行い、最後は、県労働金庫 滝澤理事長の閉会の挨拶で2時間に亘る交換会は終了しました。

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