活動報告

2009年6月19日

創立50周年の節目の第50回定期総会を開催 「生活あんしんネットワーク事業」で希望の持てる社会に


創立50周年の節目の第50回定期総会を開催
「生活あんしんネットワーク事業」で希望の持てる社会に
県労福協は、6月19日第50回定期総会を長野市サンパルテ山王で開催しました。
総会には、代議員・特別代議員60名をはじめ、来賓、役員合わせ100名が出席。初めに2008年度活動・決算・監査報告、つづいて2009年度活動方針・創立50周年祈念事業の取組み・予算案の決定等が行われました。
総会は、瀧澤副理事長の開会挨拶総会は、瀧澤副理事長の開会挨拶で
始まり、挨拶の中で「今回の善光寺御開帳は、ETC割引効果も影響し参拝者が前回を45万人上回り、673万人が訪れた。しかしながら、経済効果について は深刻な不況の影響で前回を下回るのではないかと予想されているが、私共の労福協活動はこんな時代こそ真価を問われるものですので、皆で協力してがんばり ましょう。」と訴えました。
議長には、連合長野の峰村代議員を選出し、議事が進められました。
 冒頭、近藤理事長は、『来年11月30日で労働者福祉協会は結成50年を迎えます。
今日は新たなステップをどう進んでいくか、重要な総会となります。さて、長野県の4月の有効求人倍率は0.41と大変な雇用状況です。現場を見ましたが、 想像以上に状況はひどく、残業はなし、月10日だけの出勤など、年収ベースで約2割の減収を余儀な  くされ、アルバイトをしなければならない、労働者は 住宅ローンを抱え、今後どう生活を維持していくか大変な時期にあって、更に先行きは不透明です。こんな中、労福協は「生活安心ネットワーク事業」の実現に 取り組んできました。現在、4年目の取り組みである、3期6年の進捗計画実行に取り組んでいき、いよいよ後半に移ろうとしています。生活安心ネットワーク は、とりわけ地域を主体として幅広く進めて行きます。社会の深刻度が増し、この事業の必要性が確認されると実感しています。
1960年に労福協を結成した時代は高度経済成長で「今日より明日、明日よりあさって」という希望に満ちた社会でした。しかし2005年ごろから、夢や希 望が失われつつある社会へと変化しています。それを転換し、子供たちが夢を持てる社会へつなげていくためにも、「生活安心ネットワーク事業」の定着と連携 を図って行きたい。「共助」のしくみを隅々まで張る力を我々は持っています。長野県が住みやすく、子を産んで良かったと思われる社会を作り上げて行きた い。そのために、皆さんの積極的な活動をお願いしたい』と挨拶。
労福協と協働しピンチを飛躍に!!
 また、来賓では、村井仁長野県知事の挨拶は、「昨年来の経済状況の悪化に対応して、県内経済の安定と確保のため緊急経済対策
として300億円を越える事業を実施してきました。全国を下回る更に中長期的な観点から700億円の経済対策を決定し、環境や健康などへの先行投資もし、雇用確保や産業創出なども行います。
昨日、500億円の補正予算を提案したところです。労福協の「生活安心ネットワーク事業」では、労働者の地域で相談拠点づくりに取り組んでおられると聞き ました。ピンチを飛躍へと変えられるよう、長野県は労働者の福祉向上のため、労福協と協働していきたい」と述べられました。

 

いま長野県は、現在危機的な状況
つづく、小池國光 長野労働局局長は、『長野県の4月の有効求人倍率0.41、ハローワークに登録している6万人の求職者に対して2.2万人しか用意でき ない状況です。若い人が離転職を繰り返している実態を直視すべき。求職者の半数は製造業です。同じ職種(製造業)に付きたくても求人がないのが現状で、現 在危機的な状況にあることを理解していただきたい。昨年12月に緊急雇用対策本部を設け、住居の継続、入居の斡旋、貸付、そして職業訓練、雇用主には助成 金を活用した雇用推進をしています。また「個別労働紛争」の相談窓口も設けましたので、「生活安心ネットワーク事業」でも案内していただければと思いま す。平成13年以来、人口の減少が進み、全員で社会を支える時代。労働者が仕事と、地域での活動などに従事できる「ワーク・ライフ・バランス」が実現を考 えています。「仕事は暮しを支え、生き甲斐をもたらす」長野の労働を取り巻く環境がそのようになればと思う』と訴えられました。
議事は、竹元事務局長から今年一年間の活動を報告・決算報告がされ、いずれも報告どおり承認されました。
 続いて、青木専務理事から2009年度活動方針を提案しました。内容は、百年に一度の大不況といわれる経済危機のあおりを受け、失業者が急増、4月の失 業率は5%を越え、失業者数346万人、長野県も過去最悪の離職者増となってしまいました。このような情勢認識の中、県労福協は労働団体・労働者福祉事業 団体・NPOなどとの連帯と連携するなから、相互の力を結集し全ての勤労者とその家族の生活の場である地域に、「安全・安心・安定」を目指す福祉のセーフ ティネットを張り巡らすため、“生活あんしんネットワーク〟(ライフサポートセンター)事業を活動の中核に置き、特に未組織勤労者への暮らしに関わるサ ポートに全力で取り組むことと事などについて提案。
県労福協50周年記念行事の取り組みについて
 また、県労福協50周年記念行事(素案)については、県労福協が設立50周年の節目の年に、50年の活動の歩みを振り返り、その反省と課題から、新しい 時代に対応できる「生活あんしんネットワーク事業」の充実を図り、労働福祉団体としての、更なる活動を展開することを要望。
具体的な取り組みとして、一応、考えられる内容については、
1. 創立50周年記念誌や、活動紹介のDVD、くらし相談事例集等の発行。
2. 労福協50周年記念式典・レセプションは結成日である2010年11月30日(木)
長野市で検討。
3. 福祉・環境問題・社会貢献活動としてボランティア活動、福祉マップ等の作成。
4.参加者実費負担による、国内外 記念 視察交流研修等。
5. 宣伝活動としては、壁新聞・チラシやロゴマークのキャラクター募集などを行う。 
以上、総額予算ついては500万円を計上しました。
 一応、準備は事務局で進めていきますが、具体的な取り組みについては、
その都度、三役会議、理事会等で検討しながら進めていく事などを確認し、活動方針については採決の結果、満場一致で承認されました。

 

 最後に、飯田副理事長が挨拶で「記事の中で意見が出なかった言う事は、書いてある中身が、文句の付け様の無い と云うことです。ただ、労福協の活動は、県の労福協よりも地区の労福協の活動が柱になっていくものと思います。従って、県労福協の方針を地区労福協がいか に具体化していくかが問われる事になります。又、我々を取り巻く環境は、今までに例のない厳しい状況に置かれ、労福協の役割発揮が強く求められています。 これをやり切らなければ働く者の生活を守ることはできません。みなさんの更なるご尽力をお願いします。」と結び、2時間に亘る総会は終了しました。

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