活動報告

2011年2月28日

県労福協・県労働基金 合併記念祝賀会開催


 2月28日、長野市内のメルパルク長野において合併準備のための県労福協臨時社員総会が開催され、引き続き「合併記念祝賀会」が開催されました。
 県労福協近藤理事長より、「4月1日に合併し、新しい長野県労働者福祉協議会がスタートする。県労福協は、昨年11月に結成50周年という大きな節目を 迎えた。「福祉は1つ」の原点により、これから長野県内に労働者福祉運動をより大きく、幅広く取り組んでいくことを確認した。労働基金との合併は労福協が 県民の期待に応えて大きな役割を果たす第1歩と考える。振り返ると労福協はどちらかというと体育大会、ゴルフ大会、勤労者美術展などイベント型の運動が多 かったが、ここ数年格差や貧困の問題を踏まえながら地域に根差した運動に取り組み、とりわけ3期目となる「生活あんしんネットワーク事業」を根付かせると いう役割りを進めていく。本日お集まりの皆様を含む構成組織、そして組織の枠の外にいる人達とも連携をしながら、労福協が名実ともに労働者福祉運動の中核 として役割を果たしていくという決意を確認できるような祝賀会にしたい。」と挨拶がされました。
 続いて、県労働基金小泉理事長より、「労働基金は3月31日まで存在することとなるが、この間30年に及び労働者の福祉活動を通して県下労働者の文化 的・社会的地位の向上に一定の役割を果たすことができたと考える。しかし、今日的環境等々を見たときに労働基金はどのような方向性を持つべきかを検討する ため「あり方検討委員会」を立ち上げた。先ほど近藤理事長が話された「福祉は1つ」の原点に沿って「あり方検討委員会」から答申を受け、県労福協との合併 を視野に入れた検討を重ねてきた。まさしく労働基金が培ってきた活動をそのまま継承いただく、つまり、県下労働者の福祉活動をさらに拡げて活動いただくこ とが県労福協において可能だということで大変うれしく思っている。本日労働基金の役員も出席しているが、関わった者として今後しっかりと協力し、関わりな がら福祉活動を進めて参りたい。」と挨拶がされました。
 続いて、中央労福協高橋事務局長より、「諸先輩方が営々として築いてこられた知恵と基盤を1つにして、新しい運動に踏み出されることに敬意を表する。古 来日本では「情けは人のためならず」という言葉がある。世のため、人のためにやること、尽くすことが結果的に自分のためになるという意味。そういう運動を ずっと続けてこられたということに対して、改めて敬意を表したい。ところが、法律上というか形式上、労働組合・労金・全労済・生協といった協同組合組織は 形式的には仲間内の助け合い、協益であり、公益とはならないといわれる。今、内閣府が「新しい公共」とよく言っている。国の仕事、社会的なサービスを民間 企業や市民団体、NPOにやってもらおうという動きがある。その「新しい公共」の中に協同組合という言葉はほとんど出てこない。しかし、本当は世のため、 人のため、皆のために形式的には仲間内の助け合いだが、一番「公共」に親和性が高いのは労働組合であり、協同組合だと思う。従って、中央労福協は連合総研 と一緒に協同組合の研究をしており、今秋までに報告したい。如何に労働組合、協同組合が社会に公共に役立つ組織であるかをもっと声高に言っていきたい。県 労福協も新しくなり、パーソナル・サポート・サービス事業にも関わりを持たれると聞いている。新しい県労福協がますます世のため、人のために社会的な運動 を進め進められるよう心から期待する。」と挨拶がされました。
 引き続き、中央労福協高橋事務局長による乾杯の発声で祝宴となりました。

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