活動報告

2011年3月30日

PSモデル事業いよいよ始動! ながのPSセンター開所


3月30日(火)、県労福協が長野県より委託を受けた「長野パーソナル・サポートモデル事業」の本部センターとなる「ながのパーソナル・サポートセンター」開所式を、阿部知事をはじめ長野県連絡会参加団体及び関係者約50名の参加を得て開催しました。
 青木専務理事が開会と司会を務め、当初はテープカットなどを考えていたが、東北・関東大震災によって甚大な被害が出ており、日本全国民が被災者とともに痛みを分かち合い、復興を祈り支援していることを踏まえ、できるだけシンプルな式典となった旨を説明しました。
 式はまず事業委託者である阿部長野県知事が自らの公約で掲げたPS事業の経緯を紹介、「新しい公共という形を模索してきた中で、複合的な困難を抱えてい る方を、マンツーマンで支えたいということがPS事業のスタート。多くの人たちに本当に役立つサービスを実現し、長野県の取組みをきっかけに大勢の温かい 心のこもった活動が、全国に広がっていくことを期待したい」と挨拶をされました。
続いて事業の委託を受けた県労福協近藤理事長が挨拶を行い、「東北・関東大震災で多くの犠牲が出ており、日本全国が団結して乗り越えていかなければならな い。正に絆や連帯を確認しながらPS事業をスタートしたい。行政をはじめNPOなど様々な団体が連携する、県内に幅広いネットワークを作り上げ、寄り添い 型・伴走型で相手の立場にたった支援を行っていきたい。PS事業には多くの方との連携が必要、皆さんのご協力をお願いしたい」と述べ、関係者へ協力を呼び かけました。
 また、本川長野労働局長が長野県連絡会を代表し挨拶し、「是非利用者の希望に沿った支援をしていただきたい。労働局ではハローワークに就職支援ナビゲー ターを配置し、パーソナルサポーターの皆さんと一緒に安定的な自立実現を支援していきたい」と述べられました。この後センターの大家であるロン都高橋部長 からもPS事業に対する協力と力強い支援の言葉をいただきました。
 続いてセンター長に就任するチーフ・パーソナル・サポーター美谷島越子さんに近藤理事長より辞令が交付され、センターのスタッフを代表し「今まで社会福 祉協議会で住民の自立支援に携わってきたが、対象者は子供やお年寄り、障害者等が主であった。しかし、今は職を失った方、生活が苦しい方など、新しい福祉 課題が出てきている。そのような中就労支援と生活支援を一体的に支援する必要性を感じてきた。仕事のないことが孤立の要因ともなり、新しい課題を解決して いくこともモデル事業の役割だと感じている。また行政や民間がそれぞれの立場で役割を果たし、その橋渡し役となって活動していきたい。」と抱負を述べまし た。
続いて各サポーターが自己紹介を行い、最後に生活底上げ実現長野県連絡会会長の村上弁護士が「PSでは困っている人の側に立って、正に心を寄せることが重要で、それこそが最後のセーフティーネットとなる。」と閉会のあいさつを述べました。
この後出席者はセンター内の施設を見学。また今後連携を取っていく、県労福協無料職業紹介所やNPO団体の方に対し研修会を行い、事業の説明やスタッフとしての協力要請が行われました。

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