活動報告

2011年12月19日

徳島県PS視察研修報告


徳島県PS視察研修報告
相談者の受け皿として求人開拓や就労の場の創出が急務
 去る12月2日(金)、徳島県労福協のPSセンターから、辻労福協常務理事、坂尾PSセンター長ほかスタッフ2名の方がながのPSセンターに視察・研修に来訪しました。
 当日は、長野に来る途中で上田サテライトを訪問、サテライトのパーソナルサポーターやアシスタント・パーソナル・サポーターと、上田地域の相談の現状や 課題を出しながら、上田では「精神疾患の相談者が増えており、対応に苦慮している」ことなど、また、徳島ではPSに関わる人は「人間の専門家となれ、病気 は専門家に任せればよい」の姿勢でいるとの事でした。
 その後、長野PSセンター本部と長野センターを訪れ、県労福協青木専務理事も同席し、労福協が展開してきた「ほっとダイヤル・くらしなんでも相談」事業 の拡充策として取り組んだという経緯を説明し、引き続き美谷島センター長からこれまでの相談から見えてきた課題として、複雑・深刻な課題を複合的に抱えた 相談者、一般就労には距離のある相談者、衣食住など緊急対応に迫られる相談者への新たな対応のしくみづくりが求められているという状況報告をしました。
 この後、徳島PSセンターが抱えている課題も含めて話し合いを行いました。徳島の坂尾センター長からは「就職支援が大きな比重を占めているが、今の企業 は即戦力になる人を求めており、PS相談者の受け皿としては難しい。」との意見があり、人を育てる場としての企業の意識改革が必要であるとともに、独自の 求人開拓や、新たな就労の場の創出も求められるとの意見交換が行われました。
 このほか、運営全般やPSらしい相談支援の在り方などさまざまな情報交換を行い、
この視察研修を通じて、労福協としてPS事業に取り組む意義、既存のセーフティネットでは対応できない対象者について、まず目の前の課題を一つ一つ解決するための新しい方法を考えていくことの必要性を確認できました。
翌日は、放射能汚染の風評被害を受け、外客の減少により厳しい環境下で働いている白馬観光労組の視察「労福協新聞2012年新年号(山なみ)参照」を行いました。

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