活動報告

2012年1月30日

PS事業南信地域説明会を開催


去る1月30日(月)、飯田労働会館においてパーソナル・サポート・モデル事業南信地域説明会を開催しました。
昨年4月に「ながの・パーソナル・サポート・センター」を開設以来、県内各地域からPS事
業に対するニーズが増加している中で、南信地域にはPS事業の相談拠点ありませんでしたので、南信地域への拠点の拡大に向けて、関係者のみなさまにPS事業について理解していただくために開催したものです。
説明会には、南信地域労福協関係者、社協、NPO、関係する関連団体や本事業に関心のある
皆さんが約30人参加しました。
PSセンターは、昨年4月に長野市にセンター設置、6月には、松本市と上田市にサテライトを
設置し、課題を抱えた方の相談に応じてきましたが、特に松本サテライトには、南信地域からの相談件数が増え、身近なところでの相談窓口を望む声も聞かれておりました。
そこで、平成24年度は、南信の相談窓口となる飯田サテライトの開設を予定していることか
ら、上伊那・下伊那地区の皆様に本年度の事業説明と協力をお願いする場として開催したものです。

 

連絡会の主な内容は次のとおりです。
開会にあたって、地元の県労福協南信ブロック理事の原泰彦上伊那地区労福協会長と塚平裕飯田地区労福協会長から「地域の中にある支援機関では対応が難しい 相談事例が増えており、それぞれが連携をとりながらのネットワークが必要」「地域の持つ力を終結しあい支えたい」と力強いあいさつがありました。
続いて 県労福協青木正照専務理事が、県労福協が実施している「暮らしサポートセンター」や「ジョブながの」など相談事業の取組み状況を説明、また 「3.11の東日本大震災や長野県北部の地震等自然災害時の経験から、人々がふれあい、支えあい、絆の大切さを痛切に感じ、誰もが安心して地域の中で暮ら せる生活あんしんネットワーク事業やパーソナル・サポート(PS)事業をより充実させ、地域全体で支える社会システムの構築が求められている。そして『世 界全体が幸福にならないうちは、個人の幸福はない』と、宮沢賢治の言葉を引用し、社会全体で支える福祉のセーフティネットを張り巡らすための‘サポート役 ‘‘かすがい役‘として地域の皆様からの幅広いお力をいただき、PS事業が期待され愛される存在としてその役割をはたしたい。」と基調説明を兼ね主催者あ いさつをしました。
事業報告では、美谷島越子センター長が、本年度の実施状況と実践から見えてきた課題、また国の第3次モデルプロジェクト実施計画から次年度のPS事業の取 り組に向けての方向と、PSサービス強化の重要性の説明をしました。来年度は次の3点に重点的に取り組む方向を示しました。
・相談拠点の拡充:全県域の県民からの相談に対応するために南信エリアに拠点を設置し、より
         きめ細かな支援を行う。
・人的体制の強化:常勤PS(パーソナルサポーター),APS(アシスタントPS)のほか、精神保
          健福祉士、社会福祉士、社労士等様々な専門職に参加を呼びかけ登録APS
          の充実をはかり対応を強化する。
・事業連絡会の機能充実:県及び各地域レベルにて行政及び民間団体等様々な機関との協力体制
         を進めるため、県連絡会及び地域連絡会の機能を充実させ、相談者の包括支
         援のため分野を超えた地域支援の輪を広げる
現制度では受け皿がなく孤立化して幾重にも問題を抱えてしまい悪循環に陥ってしまうケースが増えている現状を踏まえ国、県、市町村、社会福祉協議会、企 業、市民団体、しいては住民が緊密に連携して社会の受け皿づくりをすすめる支援体制を作りたいと、多様な協力を呼びかけました。

 

参加者からは、各機関との連携方法、PR方法、人件費等予算、国のモデル事業終了後の継続機関や体制等について積極的な質問があり、それぞれの立場の皆さんから今後の連携協力の声をいただきました。
今後南信地域で必要とされる「パーソナル・サポート・センター」として期待の高さと、その連携の重要性に、改めてネットワーク、フットワークの強化にと心が一つになった瞬間でした。
なお 南信地域事業者連絡会を24年3月28日(水)に予定しています

活動報告一覧