活動報告

2014年11月13日

県労福協第22回労働者福祉学校開かれる!


「これからの労働者福祉の在り方を考える」
~ともに運動する主体へ~
県労福協第22回労働者福祉学校開かれる!

 

11月13日(木)長野市ホテル犀北館において「これからの労働者福祉の
在り方を考える」をテーマに第22回働者福祉学校が開かれました。労働団体・
事業福祉団体・NPOなど関係団体から約100名の参加者で行われました。

 

 冒頭主催者を代表して中山理事長から、「2012年の国際労働組合年の成果をどう引継ぎ、継続的に協同連携に取り組んでいくかという観点で議論を行なって
います。今後、福祉活動のより広範な勤労者の生活を応援するため、現行の取り
組みをベースに、さらにこの輪を大きくしていくことにより、労働者自主福祉運動の向上をはかっていく必要があります。そして、とかく近年いわれている労働組合と事業福祉団体との関係が、業者とお客様の関係から脱却して『ともに運動する主体へ』と発展していかなければならないと思います。そういう意味で本日の労働者福祉学校は、『自分たちはこれから何をしたらよいのか、何をすればよいのか』等ご議論を頂き、これからの活動に生かしていただきたい」との挨拶がありました。

 

午前の部は、昨年に引き続き外部講師として、㈱V字経営研究所代表取締役の酒井英之氏から「労働団体・事業団体・労福協・NPOなどの協同連携について」~業者とお客様の関係から「ともに運動する主体」へ~と題して基調講演が行なわれました。講演の中では、労働組合は組合員の不安・悩みを本人が口にしなくても、そばで見ていてこのままでは組合員に望ましくないことが起こると判断し、行動に移すこと。活動事例ととしては、危険を伝える・弱者を救う・孤独から救う・習慣を作ることが肝要である。すなわち、①ともに活動し同じ思いをもって、そして自分も楽しむ。②つなげる、リレーションが大切ある。③労福協の情報の発信を大事にしなければならない。などを提言され、経験を活かした講演を受けました。
午後は労働団体を代表して「JAMタカノ労働組合の取組について」書記の小松香絵さんから、並びに事業団体を代表して長野労金「なでしこプロジェクト」の取組について、経営企画部の小林佳代さんからそれぞれ活動報告をいただきました。小松さんからは組合員のライフワークに対応し「お役にたてることはありますか」運動をモットーに日常の世話役活動を展開されていること。小林さんからは労金の女性職員自らが商品開発に携わることで、女性が主体的かつ自信をもって仕事に取り組める労金にしたいという思いを大切に「chou(シュ)‐chou(シュ)」の商品開発を行ってきた。経過の中では、労働組合の書記さんにも参画いただき取り組んできたことは大きな成果である。と具体的な報告がありました。そして、その後の分散会開催を意識し、パネルディスカッションを行いました。コーデネータを酒井講師に、根橋連携・協同検討委員会委員長に参加を頂き、小松さん、小林さんの労働者福祉の思いを絡ませ、意見交換が行われました。
 分散会は5つのグループに分かれて、活発な議論が繰り広げられました。分散会で出された主な意見などは次の通りです。

 

・労働組合に入っていない人たちをサポートしていかなくてはいけないということ
で、労福協が受け皿になっている。

 

・暮らしサポートセンタを利用している地域の互助会や共済会などと連携を取りながら、少しでも支援していこうという取り組みが始まってきている。

 

・未組織の方こそ、なにも自分の保障をしていないのではないか、万が一何かあった場合仕事ができなくなってしまう。そういうことを説得し納得してもらい
利用してもらう。そういった道筋を作っていくことも必要である。

 

・ワンストップサービスとして、効率的に事業団体の合体した集会を開催していくことも必要ではないか。

 

など多くの意見が出されました。
最後に根橋連携・協同委員会委員長の「明日からの実践をめざし頑張りましょう」
との閉会挨拶で終了しました。

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